kanata_note’s blog

おぼえがきです

女が男の歌をうたう

合わせた鏡。フラクタルとリフレクションの果てのない通路。

一対の男と女が互いの映し鏡になる。

あなたはわたし。わたしはあなた。

ひとりの人間の中にも男と女がいる。

一方に偏り、傾き、

一方は重みに沈み、一方は宙に浮きあがる。

音楽を注ぎ込んだ時、

折り合って生まれるラインに声が流れていく。

女が男の歌をうたう。

男の心を女がうたう。

女の声でうたう歌の中で男は女を思っている。

男の歌の中に男が思う女がいる。

その女は

NinaとTurandot

映している

荒野にこだまするカンタータ

氷の沈黙を溶かす太陽の光

春の夜の月

歌の中に