kanata_note’s blog

おぼえがきです

大きな新月

それはとても大きな新月だった。

わたしが使っている手帳は満月◯、新月●、半分ずつ黒白の丸が上弦の月下弦の月というふうに月の満ち欠けの印付きなのだが、ふと見たときに、今月のページ、1月11日が新月だった。

わたしの流れはどんどん満ちていく感じ。

とその頃、思ってたんだけど逆だった。

どんどんと影に吸い込まれていってたんだ。そうか。そうだったのか。 

わたしの意識は1月13日と14日のKing Gnu "The greatest unknown tour live@大阪京セラドーム"を、己のエモーション面のピーク点に掲げていて、その輝かしい舞台を見る日のことを、この半年間の日々の積み重ねの決着をつける目的地のようなつもりで捉えていた。

それで、なんとなく、年が明けてから過ごす1日1日は終点に向けて埋めていく、満ちていく、そんな感覚だったんだけれども。

天空では月は逆にその姿を細めていっていたのか。

Liveの日の目前に新月があったんだ。

月の呼吸はそこで吐き切られる。新月の真空に達したら、時間が新しくスタートする。

Liveはリセットしたての、生まれたての、新しい天空のもとで行われる。いったん、ゼロになってから。。。

手帳の新月●印を見て浮かんだその考えは、わたしを軽くした。

この半年、ていうか、2023年の1年間は濃い日々の連なりで、例えて言えば、バラバラな素材の集積が絶妙なバランスで辛うじて構造を保っている不思議な建造物(ハウルの城的な)を甲羅に乗せて歩んでいた亀がわたしです。みたいな。

なんか滅茶重いし不安定やし緊張感半端ないし、ゆっくりしか進めへんし、亀の視界て低いし、前もよく見えへんし。。。どないなん?これ?!みたいな。

1月11日が新月だということは、ここでその荷物を全部降ろして構わない。ということだった。わたしには、そう感じる新月●だったのだ。やることはやったし。

そう。もうほんとうに。

「人事を尽くしきって今 天命を待つだけだって」"Stardom/king gnu/常田大希作詞"

っていう状況にたどり着いてたし。

影に吸い込まれていってくれ。もう、それで構わない。と。

実際、Live2daysは、なんていうか、波動が、軽い気がしたんだ。物事が重みなく軽く進んでいった。ホテルでとても高いところからベイエリアの夜景をずーっとずーっと眺めていて、朝も、その景色をずーっとずーっと眺めていたんだけど。

パジャマのまま、熱い飲み物をすすりながら、携帯スピーカーでKing Gnu聴きながら。その時には、もう、重たいものはなくなってた。

1月11日の新月は、見えないけど、大きかったんだと思う。そこで起きた転換はすごく大きかったから。